冬の季語『鱈』

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 ありふれた表現で恥ずかしいが、マダラの季語は冬である。これは魚へんに雪でもわかるだろうというと、まるで下手な落語家の枕のようだ。ただ、ここでは科学的に行きたいな。どうしてマダラが冬にうまいかと言うと、それはいたって簡単である。それは産卵を控えていちばん身がはりつめ、少ないながら脂がのっているからだ。
 そんなマダラを「鱈ちり」や「昆布締め」で食うのはマダラの真価の端っこにすがりつくようでいやなことだ。マダラはみそ汁に限る。みちのくの果て青森にあって「じゃっぱ汁」というあれである。これが痛快なくらいにうまい。

熱燗で 肝溶かし飲(や)る じゃっぱ汁(秋野まさし)

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マダラのページには
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このページは、管理人が2006年1月16日 20:57に書いたブログ記事です。

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