エゾバイが「磯つぶ」と呼ばれていると書いた。その「磯つぶ」にもう一つあってそれがコエゾバイである。産地は北海道の噴火湾から厚岸までが目立つ。この貝少々やっかいなのは貝の収集家にとっては複数種になってしまうらしい。またそれが正しいのかも知れないが、一般人にはとてもついていけない。それと比べると北海道樽前浜『マルゼン』など区別は明解である。エゾバイが「磯つぶ」ならコエゾバイなどはおしなべて「子いそツブ」としている。
そのコエゾバイのグループ、すべて挙げるとコエゾバイ、ヒメエゾバイ、チシマバイ、この3種が少しずつ特徴を重ならせて区別が難しい。また同じ産地、同時に入荷したものを見ていても区別が難しく漁師にも魚屋にも一般人にも関わりがないと思って良し。
味わいはエゾバイ、すなわち「磯つぶ」同様にいい。しかもエゾバイより安く、1000円前後で手に入ることも往々にしてある。
市場魚貝類図鑑のエゾバイへは
http://www.zukan-bouz.com/makigai/ezobai/buccinum/koezobai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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