3月20日(月曜)の市場便り

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 昨日の続きの風が、それでも弱まって木々の枝を揺らし、その先にはまだ鶸色の芽が膨らんでいる。この1週間の春の進み具合はなんと顕著なことか?
 そんな春めいた風とは裏腹に市場は冬に閉じこめられたままである。荷の少ない状況にそれでも並んでいるのは、九州からのマアジ、なぜか婚姻色の出ているアイナメ、生だらのフィレ(小振りのマダラを三枚に卸して皮を取り去ったもの。このフライはまことに美味)、函館からのホッケ、キンメダイにクロソイ、なめた(ババガレイ)は連日入荷している。近海(市場の部の名前、主に箱単位の鮮魚を扱う)には春らしさが微塵もない。
 そして特種(市場の部の名前、高価な魚貝類を1匹単位で扱う)に目を移すや、やっと来たんですね、本ます(サクラマス)。青森県八戸『マルヨ水産』からのもの。見事であるが、担当の坂本ちゃんがハタのこけら引きに真剣そのもの。ハタは少し気を抜くと刺で怪我をしかねない。

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本ます(サクラマス)は塩焼きにして美味。また薄く造りマリネーというのもいいんだな。

『源七』の店頭に三番瀬のサルボウ(山梨県では「小赤」とよび刺身で食べる)。欲しいなと思うが誰も相手にしてくれそうにないので諦める。
 八王子綜合卸売センター、『ケン水産』はあらかた魚を売り切ってしまっている。ここで夫婦仲良しなのを見せつけられるのもイヤなので早々に退散。『市場寿司 たか』は臨時休業。『高野水産』に回るとニュージーランドからフエダイ科アオダイ属になると思われる魚。
 八王子総合卸売協同組合、『やまぎし』にイルカ。リクゼンイルカ、イシイルカのどちらかだろうか? もしくはまったくの別種? 切り刻まれた肉からはとうていわからない。
 八王子綜合卸売センターに戻り『大商ミート』で見事なロース厚切りを5枚。『高野水産』で小振りのヤリイカ(キロ/1500円)を3ばい、中羽のマイワシ(キロ/800円)を買って帰途につく。


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このページは、管理人が2006年3月21日 07:42に書いたブログ記事です。

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