朝方起きてパソコンで時刻を見ると6時前。それから1時間半ほど雑事をこなして市場に向かう。
八王子魚市場には8時前に到着。鈴木さんのところに本みる(ミルクイ マルスダレガイ目バカガイ科 寿司ネタとして珍重される)があって1600円/キロ。1個あたり250グラム前後であるが安いので1個購入。昨年から本みるが安くて白みる(ナミガイ オオノガイ目キヌマトイガイ科 本みるの代用品といった感があったが、近年値が高く、白みるとして独立した寿司ネタとなっている)が高い。これは寿司屋さんなど気軽に本みるを使えると言うこと。ただキロ当たりの値段は接近しても歩留まりは確実にナミガイの方が上。同じ値段で重さが同じなら白みる(ナミガイ)が得なのだ。
ほっき(ウバガイ)、厚岸のマガキ、岡山の平貝(タイラギ)。
近海にはマダラ、青森県産沖めばる(ウスメバル)、ホウボウ、イサキ。特種には甘えび(ホッコクアカエビ)。
ここで八王子の老舗魚屋「天野鮮魚店」天野さんと立ち話。
『源七』にはオオマテガイ。オオマテガイは市場では「まてがい」、他にはアゲマキも「まてがい」であるが標準和名のマテガイが入荷することはほぼない。またオオマテガイの産地は山口県が多い。
八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』にはアオダイ。これは伊豆七島産だと思う。アオダイは白身の上品な味の魚。高値安定の魚である。また山口県仙崎産だという見事なケンサキイカ(だるま これが関東では「赤いか」、山陰では「白いか」。値が高い)。
福島県越前港からハタハタ(これはそろそろ終盤)。
『三倉』には宮崎県からヒメコダイ、カスミサクラダイなど。ともに天ぷらにして美味。また鮮度がよければ酢締め、刺身も一興だろう。
ほとんどがヒメコダイ、数匹カスミサクラダイが混ざる
朝食は『光陽』で姫はラーメン、煮かつ(カツ丼の上の部分、すなわちカツを卵と甘辛い出汁でとじたのを別の器にもっているもの)。
隣の『三恵包装』でお菓子など。『日本堂』で茨城産コシヒカリ。『河村青果』でプチベール(子持ち観覧、ようするに芽キャベツの花芽の出やすい品種)、山形県産うるい(オオバギボウシという山菜の栽培物)。
プチベールは花芽が出た芽キャベツ。甘くてうまい
八王子綜合卸売センター『高野水産』には典型的な北海道産アサリ(1000円/キロ)。北海道産は模様がなく灰色の殻。また貝殻が分厚い。見事なマアジ(1300円/キロ)があったので購入。屋久島からのハマトビウオ、福島県からのハツメ、ヤナギムシガレイなど多彩。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
三浦半島佐島港 後の記事 »
色合いでわかる北海道産アサリ