3月27日の市場便り

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 慌ただしい日々が続いている。少しゆったりと構えると命取りになる。ギリギリまで画像の整理を行い、八王子魚市場に向かう。月末のせいかクルマが多く、やたらに車間距離を詰めてくるバカなベンツがいて、嫌な気持ちになる。

 八王子魚市場入ったとたん久しぶりのめごち(ヌメリゴチ)。とれたのは千葉県富津。「めごち」と呼ばれて入荷してくるのはネズミゴチ、セトヌメリ、ヌメリゴチ、ハタタテヌメリ、九州からヤリヌメリ(相模湾などのものは臭い)など。これが大阪では「がっちょ」、大阪の市場では天ごち(天ぷら用のコチという意味)と呼ばれる。天ぷらネタでは鱚(シロギス)よりうまいと思っている。

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千葉県富津さんのヌメリゴチ(めごち)。これから入荷が増えてくる

 富山県氷見からさごち(サワラの小振りのもの)、千葉県富津からはスズキも来ている。長崎のマアジ、たくさんの養殖ブリ。また養殖マダイは「4月1日から値上げだと書かれている。
 特種には宮城県からニシン。毎年「定置網」と書かれて入荷してくる。これが素晴らしい鮮度。確か去年、これを酢締め、マリネーにして楽しんだのだ。静岡県舞阪からはサヨリ。青森県下北むつ市マルコウ水産から天然のマボヤ。この時期、どのような漁法でとるのだろう。鹿児島県出水からは素晴らしいマダイ。韓国産のむき青柳(バカガイ)。『源七』には愛知県三河湾からアオメエソ。

『海老辰』には秋田県からであるらしいごり(ジュズカケハゼ)。中にトミヨが混ざっている。トミヨは確か絶滅危惧種であるはず。また我が国で「ごり」と呼ばれているのはハゼ科ウキゴリ属のジュズカケハゼ、またヨシノボリ属の魚。

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トミヨは青森県から石川県までの日本海側の川や湖に棲息するトゲウオ科の小魚。この科ではイトヨが食用魚として取り引きされている。初夏の産卵期には水草など集めて巣を作り子育てをするので有名。

 八王子綜合卸売センターに向かうときに寿司冨さんにすれ違う。八王子綜合卸売センター『高野水産』にはカナダ産養殖キングサーモン(マスノスケ)。4キロで1100円/キロ。八王子のまるみさんと半分こ。これを大急ぎで『市場寿司 たか』へ。すぐに2かん握ってもらったら素晴らしい味わい。
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カナダ、ノルウェーなどで養殖されているキングサーモン。最近はスーパーなどでも普通に見かける。また東北、北海道でとれる天然ものは高級品だ


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このページは、管理人が2006年3月28日 01:14に書いたブログ記事です。

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