ホタルイカの基礎知識

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 最近、市場に一般客が多く見受けるようになってきた。これは八王子、船橋、千葉市、築地でも同様のこと。こんな市場で出くわすのが「お魚ウンチクオヤジ」である。これが半端な数ではなく棲息しているらしく、しかも話すウンチクがほとんど「がせネタ」である。
 そして今日のこと、平日だというのに妻とノンビリ市場を遊泳しているオヤジがホタルイカのボイルを見てポツリ。
「ホタルイカは富山県だけでとれるんだぞ、今が旬だな。確か滑川だったかな、夜、観光船も出てさ、漁で光っているのを見物もできる。これ650円は安いな」
 妻に言っているんだろうに声がデカイ。ボイルホタルイカは3つ繋がりのプラステックトレイにのっている。このオヤジ(60過ぎかな)、いきなり1連だけ取ろうとして、とれないで苦労している。「なんとかしてやれよ」、と知り合いの寿司屋の若だんなに声をかけると、彼根は親切だから「あのう、これはとれないんですけどね」。
 これを聞いてオヤジ、むっときて
「ひとつしかいらないの。じゃあどうするんだ」
 この言い方が横柄なのだ。どうもこのオヤジ、ちょっと前まで企業の管理職なんかにあったんだろう。
 仲買のおばはん(実際に声をかけるときにはお姉さんと言わないととても危険なのだ)、
「あのね、ここは市場だから3つがひとつなの(これ意味不明だけど通じる)。これで650円なんですよ」
「じゃあ、これくれるかな」
 と言うオヤジに
「並んでくださいね。ここは“い・ち・ば”ですから」
 このおばはんの言い方に迫力を感じたのかオヤジが少しびびっている。横で聞いている妻、「夫はバカでしょう」と顔に出ているんだから賢いんだろうね。
 こんな光景が日常茶飯事に見られるのも市場の楽しいところかな?

 さて、こんな話をするつもりではなかった。大急ぎで閑話休題。
 ホタルイカは日本海、また太平洋側では本州、四国にも棲息している。相模湾、東京湾などでは定置網にもときどきまとまって入るので漁師さんたちの格好のおかずになっているようだ。ただ決して出荷するほどはとれない。市場で見かけるのは総て日本海産である。
 一昔前までは富山県が唯一の産地であったのが、今日では鳥取、兵庫などの方が量的には多いように見受ける。また新規参入の山陰、一昔前までは茹で方も形の点でも富山湾でとれるものの足元にも及ばなかった。それがどんどん茹で方や取り扱い方が改善してきている。
 入荷は早いと1月から。木の芽時まで続く。
 値段は富山県産がやはりいちばん高くて、山陰産は安い。ただし山陰産の方が富山県に先んじて入荷してくるので初物値段として高価な時期があるので、庶民は時期早めの購入は差し控えよう。

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これは千葉県富浦の定置網に入ったもの。茹でたのだが、この加減がむつかし〜い。

市場魚貝類図鑑のホタルイカのページへは
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このページは、管理人が2006年3月10日 13:27に書いたブログ記事です。

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