5月4日(木曜)の沼津魚市場便り

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 久しぶりの沼津魚市場。でも底引きの一角は船が少ないせいか寂しい。いつもいちばん早くから選別している「太共丸」がいなくて、「大成丸」さんと「慈愛丸」さんが本えび【ヒゲナガエビ】を選り分けている。他には、でんでん【ワキヤハタ、オオメハタ、ナガオオメハタの総称。深海性の魚で関東などの市場には九州から入荷してくる。市場では「白むつ」】、のどくろ【ユメカサゴ やや沖合の深い場所に生息するもので九州では「沖かぶ」。味は抜群にいい】。

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 戸田からの船が来るまで他の地域の魚を見る。ばしょういか【アオリイカ 北海道南部以南の浅海に棲息する高級なイカ。非常に美味】が明滅している。

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市場魚貝類図鑑のアオリイカへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/aoriika.html

 イセエビ、活けのマダイ、タチウオ、めじまぐろ【クロマグロの幼魚】、アオダイ、ウメイロ、活けの水槽にぽつんとホウキハタ【やや大型になるハタで南日本以南に生息。高価なもの】。

 西浦の定置網には、はまごいわし【キビナゴ たぶん東京湾以南の浅海に棲息する。生でも天ぷらでも干物でもうまい小魚】。

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市場魚貝類図鑑のキビナゴへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/kibinago.html

 定置では他にケンサキイカの子、カタクチイワシ。漁は少ない模様だ。

 底引きにもどると、ごそ【ハシキンメ 深海性のキンメダイ目ヒウチダイ科の魚。味はいいのだが、とれる量がすくない】。

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市場魚貝類図鑑のハシキンメへ
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 本えび【ヒゲナガエビ 三重県、愛知県では「がすえび」と呼ばれる。深海性のクダヒゲエビの仲間で味がいいもの】を選り分けている「慈愛丸」さんに、「漁が少ないから値がいいでしょ」と聞くと「今期は形が悪いから安いのよ」という。

 ちなみに値が張るのはボタンエビ【本州太平洋側から南に棲息する深海性のエビ。市場で「ぼたんえび」と呼ばれるのは同じタラバエビ科のトヤマエビなので紛らわしい。美味であり値も高い】。

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 アカザエビ、サガミアカザエビ【ともに高級なエビであるが区別されることはない。サガミアカザエビの方が駿河湾ではやや小振り。フレンチなどでは「てながえび」とも呼ばれる】。

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市場魚貝類図鑑のサガミアカザエビへ
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 底引きには他にはチヒロダコ、あぶらごそ【ヒウチダイ 東京湾以南の深海に棲息。非常に美味。高級】、クロムツ、イボダイ、キアンコウ。

 7時前には、しらす【主にカタクチイワシの稚魚。春と秋に漁がある】の船が帰り着く。ここで仲買、また漁師さんがやや活気を見せてくれる。

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 沼津は底引き、巻き網、定置網、釣りなど様々な漁で上がる魚がわんさか集まってくるのだが昨年以来低調である。これには沼津魚の達人、菊地利雄さんも寂しそうである。でもこれからはカツオ、またゼニスや金洲からの魚などより多彩に入荷してくるに違いない。


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このページは、管理人が2006年5月 5日 11:08に書いたブログ記事です。

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