7日の朝、市場で寿司職人の渡辺隆之さんとバカっ話をしていたときに、沼津の仲買・山丁 菊地利雄さんからケータイ。
「この前、今の時期のサバがまずいって書いてたでしょう。それで今日、頭屋分店さん(沼津の魚屋で、定置などの面倒も見ている)からサバをもらったんで送ります。思ったよりいいと思うんです」
沼津に上がったといっても伊豆半島は反対側相模湾からのもの。8日に到着したのを見るとマサバとゴマサバの特徴があわさった平ごまと呼ばれるものと、マサバなどで3本。大急ぎで八王子綜合卸売センター『市場寿司 たか』に持ち込む。2本は、たかさんが「なかなかデカイな」と声を上げてさっさとおろして締め鯖にした。1本だけ持ち帰って、締め鯖、サバの若狭焼きにして夕食に出す。
沼津に上がる魚を知り尽くしている山丁さん、そして頭屋分店さんがいいというんだから、このサバには太鼓判が押されている。
「6月のサバは味は今イチだろう」
たかさんも、仕事を終えたばかりの市場仲間も声を揃えるが、おろすとともに
「思ったよりいいかも知れネーな」
市場仲間から
「1本、オレたちが食っていいかな」
と言うのに、
「1本だけだぞ」
くぎを差して帰ってきた。コヤツらの前に芋焼酎の1升瓶、これがが不気味だな。
我が家でも半身を締め鯖にして、半身に塩を振って置いた。この締め鯖がいいのだ。やはり最盛期には及ばないがトロっとした食感がある。これは旬に向かって旨味脂をそろそろためてきている証拠だ。もちろん「若狭焼き」もうまかたのだ。
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高知仁淀川のシジミはうまい