甘エビ学 事始め03 「ぼたんえび」と呼ばれるトヤマエビ

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 一般に「ぼたんえび」と呼ばれるのはトヤマエビである。日本海は京都から北、北海道の噴火湾からオホーツク海、ベーリング海をへてカナダにまで分布している。甘エビ(タラバエビ科)ではもっとも大きくなるもので20センチを超えるものも珍しくない。
 標準和名はトヤマエビなのだが、別に富山湾に多いわけではなく種として登録するときに富山湾のものがあったというだけ。むしろ京都、福井、富山、新潟ではほとんどとれず、市場には秋田、青森から少量入荷するていど。多くは北海道日本海側と噴火湾(内浦湾)でとれるもの。この「ぼたんえび」というのも噴火湾あたりでの呼び名であるようだ。
 味わいは甘味がありながら筋肉に弾力がありプルンとした食感で非常に美味である。甘エビ(ホッコクアカエビ)よりも水分量が少ないので焼き物にしても美味。
 市場ではありふれた存在ながら値段は非常に高く、大きければ大きいほど高い。小さなものでキロあたり2000円前後、大きくて鮮度がいいと10000円を超えてしまう。甘エビの仲間では生命力が強く近年活けでの入荷も見られる。またロシア、アラスカ、カナダなどからの輸入もあるが、冷凍ものであっても値段は高く安定している。
 ときとして魚屋、スーパーなどでも見られるが冷蔵流通で大きいものはすし屋、高級料理店でしかお目にかかれない。

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北海道島牧町「山下水産」からきたもの。見事としかいいようがない

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トヤマエビは焼き物や、画像のようなしゃぶしゃぶにしても美味である

市場魚貝類図鑑のトヤマエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/toyamaebi.html
エビなど甲殻類の目次へ
http://www.zukan-bouz.com/zkanmein/koukakumokujiebi.html#tarabaebika
エビについての詳しい情報は宮木屋さんの「赤えびエイト」へ。非常に勉強になる
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/8495/untitled4_001.htm


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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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このページは、管理人が2006年7月25日 12:25に書いたブログ記事です。

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