前回は「灯台つぶ」は何かというのを書いた。その「灯台つぶ」とエゾバイ、コエゾバイ、またやや深いところにいるエチュウバイなどの仲間を「Buccinum」という属にくくられることを覚えて置いて欲しい。これらは刺身にもなるが主に煮たり焼いたりされることが多い。
対して「Neptunea」というグループがあり、こちらを代表するのが真つぶ(エゾボラ)、青つぶ(ヒメエゾボラ)などである。真つぶでわかるように主に刺身に使われるのであえて「刺身つぶ」と呼びたい。
この「刺身つぶ」はいちばん北から真つぶ(エゾボラ)、またマルエゾボラなど正体のわからないもの。クリイロエゾボラ、フジイロエゾボラ、アツエゾボラ、エゾボラモドキ、チヂミエゾボラ、青つぶ(ヒメエゾボラ)、日本海側ではもっとも西にいるセイタカエゾボラ、太平洋側でもっとも西にいるヒメエゾボラモドキまで種類が非常に多く見分け方はまた難しい。
市場では一般的に青つぶ(ヒメエゾボラ)だけは三陸からの入荷が多く別格であり。真つぶ(エゾボラ)を別名「Aつぶ」、他のものを「Bつぶ」と大変おおざっぱわけるだけ。
これを真つぶからはじめて詳しく解説してみたい。
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真つぶ(エゾボラ)の刺身