北海道八雲『ヤママル勇内山鮮魚店』という荷主で八王子魚市場にバカガイが来ていた。1キロあたり1100円の卸値。1個80グラム見当であるから90円前後の値段。すし屋はこれを剥いて開いて、湯通ししてつかう。なかなか手間のかかる仕事なのだ。
「鈴木さん、これどうかな?」
「剥くといい色してるね。味もいいと思うよ」
そこへ、八王子市横川のすし屋、「横川町鮨忠」さんがやってきて、
「これよかったよな。この前のは50グラムくれーかな。これだけは殻付きのほうがいいな」
「横川町さん(八王子には鮨忠という店が多く、それぞれ市中心部の「鮨忠」から暖簾分けした店)、1キロくらい持っていきます」
「そうだな。もらっていくよ」
これを勝手に1個だけいただいてきて剥いてみた。北海道のバカガイは今が産卵期であるはず、ところが中身を見る限り、成熟していないのではないだろうか? 甘味があってうまい。
市場魚貝類図鑑のバカガイへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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寿司図鑑が400種に