ホンビノスは「う、うまい」

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 千葉県船橋などで増えているのが北アメリカ原産のホンビノスガイである。これがどうにも「売れなくて」こまっている。困っているけど「うまくないんだから仕方ないか?」なんて思っていたら。
「おい、おめーなホンビノスうまくないと思ってるだろ」
「うん、うまいかな。どうかなうまいことはうまいようだけど」
 こんな時は誤魔化すに限る。
「ちょっとコレ食っててみよや」
 八王子魚市場内『源七』の若だんなが偉そうに言ってくれる。
 と見ると、ホンビノスの酒蒸しが置いてあるのだ。そして手前にはうまそうな白みる(ナミガイ)もある。当然、ナミガイを一切れ二切れ三切れ、
「いやあーなかなかうまいな」
「そうだろ、うめーだろ酒蒸し。オレが蒸したんだからな」
 まだ酒蒸しは食ってないよ。
 そしてだ、酒蒸しも貝殻をもって「シャブリ」と口に放り込む。
 すると豊かな貝の旨味、そして甘味がある。身も硬くないのはどうしてなんだ。
「だからな、普通にというか、上手に酒蒸しにすればうまいわけよ」
 しかしまことにうまい。ついつい二個三個と食ってしまうほどにうまい。
 ここにホンビノスがうまい貝であることを証明するのだ。

HONBINOSUSUAH.jpg

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ぽち
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このページは、管理人が2006年7月31日 11:46に書いたブログ記事です。

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