日本海、太平洋では鹿島灘以北と生息域の広い刺身つぶ(Neptunea)である。エゾバイ科では真つぶ(エゾボラ)とともにもっとも大きくなるもの。
市場では入荷の少ないものでまとまってくることはまずない。産地は主だって多いという地域はなく、とくにこれを珍重するのが新潟県である。他の地域では大きなものは別としてBつぶ(その他のつぶ)という評価しかない。当然、新潟県などでは高く、関東築地などで安い。特に太平洋側の福島などではエゾボラモドキと区別しないで出荷する。また、形態的には太平洋側、日本海側似ているのだが、味わい的には日本海からロシア海域までのものが上、また身の色合いも白く美しい。
値段は新潟県など特産物としている県では高く、他の地域では低い。キロ当たり1000円くらいから大きなもので2500円くらいまでマチマチ。価格は安定しない。
この、つぶの真価は新潟県人のみが知っていると言っていい。日本海でとれるものは甘味があり、身の色合いが美しい。当然、刺身の旨さは真つぶ(エゾボラ)に勝るとも劣らず。このつぶをBつぶとして扱うのはもったいない限りだ。
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