暑い日が続いている。こんなときにはお茶漬けがいちばんなのだけれど、お新などでサラリサラリと茶漬けをかき込んでいるとこんどは栄養面で問題が出てくる。夏バテを助長する。こんなときにぜひお試し願いたいのがマアジの開きのお茶漬けである。
用意するものは少なく、出来るだけいい鰺の開き、熱湯、三つ葉などとワサビである。ワサビは粉でもチューブでもなんでもいい。
作り方はまずこがさないようにコンガリと開きを焼く。焼いたら手で身と骨・皮・頭などを分ける。この身をご飯にのせて、方や片口の器などを用意。そこに骨や頭や皮などを入れて熱湯を注ぐ。ここで味をみて塩味が足りなかったら一振り。するとこれがいい出汁の出たつゆとなる。これをご飯に回しかけ、三つ葉を散らしてワサビを薬味にする。
このお茶漬けは我が家の定番のもの。いつも手頃なものでやっていたら、ある日沼津のカネマル笹市からマアジの開きが送られてきた。原料は国産、壱岐周辺のもの。焼いて食べると脂がのっていて、その脂の甘く上品に口中で溶けて行くに泡雪のごとく。あとに鰺の旨味が残りこれはまさに絶品。これを使ってお茶漬けというのは贅沢すぎるかも知れない、と思いながら禁断の果実を囓るがごとくやってみた。困ったことに、あっという間に2合半、食べたのは我が家の子供達。
「もっと食べたいよ」といっても開きはなく、ボクももっと食べたいものだから、最後の一枚はこっそり数日後に楽しんだ。こんなうまいもの「子供達に食いつくされてなるものか!」。
詳しい作り方はカネマル笹市へ
http://www.kanemarusasaichi.co.jp/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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青森県ヤマモト食品「ねぶた漬け」