ご存じサバとサンマを専門に加工する「マルハラフーズ」のもの。ここはサバとサンマの干物に出来るだけ添加物のない調味料で味付けするという試行錯誤を繰り返している。ボクなど本来単味を好むもので、この手の製品はもっぱら家族の嗜好に合わせて買っていたのだ。ところがこれが意外に味わいの変化があっていいではないか? と「マルハラフーズ」の製品を食べていく内に考えかたが変わりつつある。
そして今回サンプルでいただいたもので最初に味わってみたのが「魚屋まかない干し」というもの。近年の干物は塩分濃度が低くなり、「なれ味」というか熟成によるアミノ酸組成がすすまない。それを魚醤で補ったものと思われる。家族は魚醤=「やや苦手」なのでまずボクが食べてみる。これが魚醤大好きの向きにはややもの足りない。むしろクセ(これがボクにはたまらない)よりもアミノ酸系の風味が生きてきている。旨味のある、しかも食べやすい干物であるといったところ。きっとかなり洗練された魚醤を使われているのだろう。
家族は魚醤臭さがない分、大歓迎であった。魚醤だけなのだろうか、焼くと適度に照りが出るのである。それで「香ばしくていい」という。また今回の製品はサバ、サンマともに甲乙つけがたく、でもどうしても選べと言われると「サバ」かな。
魚醤には我々がどうしても摂取しなければならない必須アミノ酸も豊富だろう。そこに不飽和脂肪酸豊かなサバ、サンマなのだから、現代人が欠乏しがちなものを補えると言う意味合いからも人気がでそうである。
マルハラフーズ
http://www.maruhara-f.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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