最近、「鮭はサケか?」というテーマで水産加工品の画像を集めている。すなわち、世に流通する「鮭」とつく商品の原料がいったい何なのかを、見ていきたくなったのだ。
そして知り合いの仲買で見つけたのがこの「鮭」の文字。裏を返すと原料は銀鮭(ギンザケ)であった。すなわち、このあたりが難しいところで例えば「銀鮭」は鮭がつくから「鮭」でいいのか? またそれではカラフトマスを「鮭」とつけるといけないのか。サクラマスは、例えばサーモントラウトは? キングサーモン(マスノスケ)は? とだんだんわからなくなってくる。でもこの「銀鮭」が「鮭」なのはわかりやすい。
製造者の岡田水産と言えばシシャモで有名な会社である。また多様な水産加工品を展開しているのであろうことはシーフードショーでも見せてもらった。また過去に食べた加工品の味わいは総てうまいものばかりであった。とうぜん、期待して焼き上げる。
これが予想以上にうまい。仲卸で分けてもらったので定価がわからないが、一般に流通するものでこれだけの味わいとなれば日本橋などの高級な店は驚異に感じるだろう。チリ銀の身にはたっぷり脂がのっている。そこに酒粕の香りが来て、身の旨さに甘味が加わる。塩分濃度もほどよい。
家族には明らかにこれは「鮭の粕漬け」と疑問すら湧かない代物。「鮭」とは「サーモンピンクの身の魚」総てであるようだ。
岡田水産 山口県長門市油谷伊上1755-1
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