上天草市大矢野町山崎万さんの「乾燥めかぶ」

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 天草のノリさんにいただいたものに「乾燥めかぶ」というものがあった。生のめかぶ(ワカメの成長点)はよく食べるのだが、乾物はめったに利用しない。まあとりあえず水で戻し、刻んで熱湯に通してみた。

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これが乾燥めかぶ

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30分でこんなに膨らむ

 水でもどして30分ほど、みるみる大きく膨らんで3倍以上になる。この状態ですでに見事に緑鮮やかで、ここで疑問が湧いてくる。これは茹でて干したものなのか、生を干したものなのか。めかぶは生の状態では濃い褐色であり、水でもどしただけなのに緑がこんなに鮮やかなのは、きっと茹でて干したのだろう。気になってラベルにあった『サンパール上天草物産館』に問い合わせてみる。
 すると、これは「生のまま干したもので、約5分ほど水で戻し、茹でて食べる」のだという。30分ももどしてしまったのはどうやら間違いだったらしい、それでも今となっては遅い。とにかく茹でて刻んでみる。
 これが戻しすぎなのかもしれないが、まったく味わいに影響はない模様だ。非常に美味。むしろ生よりも硬く感じたので、戻し時間自体は長くても大丈夫のようだ。

 さて、昨今食品売り場には湯通ししたものや、味付けしたカップ詰めなどの「めかぶ製品」が目立つ。どれもお便利ではあるが、どうも味わいは「生」「乾燥」はほとんど味が変わらない。そして「湯通しパック」はやや落ちる。どうやら生のある時期は「生」、ない時期には多少手間がかかるが、「乾燥」を戻して使うのがいいようだ。

 乾物大好きなものだから、このように定番乾物が増えるのはうれしい。天草のノリさんに感謝。

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これは刻んで三杯酢

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このページは、管理人が2007年5月14日 17:06に書いたブログ記事です。

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