倉敷インターを下りたら、後はすんなりと酒津の武内さんのお宅に到着した。武内さんに関しては後々、まとめるとして、ほんの1時間ほどで今度は武内さんの運転で倉敷市児島唐琴を目差す。南下する国道、街並みがとぎれて右手にたくさんの送電線や煙突が見えてきた。これが水島コンビナートである。児島街に入るとところどころに焼き板塀の建物が見える。
児島は瀬戸大橋の東側。瀬戸大橋が下津井鷲羽山を持つ半島に架かる、そこから東へとなだらかな湾があり、その東の端に唐琴がある。倉敷の街から、1時間ほどで高洲に到着した。山側に国民宿舎、岩ゴロゴロの小高い山があり、道を挟んで瀬戸内海が見晴らせる。
唐琴に到着したのが2時過ぎであった。ちなみに武内立爾さんと、きんのり丸さんヒモマキバイさんは初対面であった。でも不思議なことに車中は和気あいあい。みんなボクの声が●●●●という歌手に似ていると言って話すたびに大笑いするのには困った困った。さてクイズ、この歌手の名は?
閑話休題。
国民宿舎の前の駐車場はすでに満杯状態に近い。そのいちばん東に岡山県警のバスがとまり、パトカーも我々が到着と前後して駐車場に入る。なんだかものものしい雰囲気だが、その脇にはスコップや貝掘りのくま手、大きなバケツをもったそれこそ老若男女が無関心そうに行き交う。
「駐車場が空いててよかったですね」
武内さんと話していると、警官数人がバスの脇で国民宿舎の裏側のゴロゴロ山を指さしてなにやら深刻そうに話している。どうもこのとき「自殺願望の女性が、この駐車場にクルマを乗り捨てて山に入ってしまった」ということらしい。徹夜続きで頭がぼーっとしているので、「どうせ死ぬならこんなゴロゴロ山に登ることもあるまいに」なんて不遜な思いが浮かぶ。
駐車場から東側にまわるとそこが『からこと丸』の建物。その前が狭い砂浜になっていて艀が浮かぶ。建物では焼きそばやビールなども買えそう。窓の向こうにいたのが、WEBからこと丸の管理人、カコさん。初めましてと言うか言わぬかで後から後からお客が押し寄せてくる。
武内さんが「ビールもありますので飲みますか」と言ってはくれるが、このただごとではない人の波に居ても立ってもいられなくなる。早々に胴長を着込んで出船を待つ。
浜の砂はさらさらときれいだ。汀にはゴロタ石もあり、そこに海藻がたくさん流れ着いている。そこでミルらしきものを発見。これを撮影していると、艀に向かって列が出来てきている。
出船は3時半である。武内さんが沖を指さして「あの黒くなって見える場所がありますよね。あそこが高洲です」と教えてくれる。その黒い洲の先には本四連絡橋が四国に繋がっている。そう言えば対岸にぽっこり浮かんで見える山は讃岐富士に違いない。
カコさんのアナウンスで列が動き、最初は大きな艀に乗り込み、艀ごと高洲に向かう。
我々は第二陣、こんどは小型の客船に乗り込んで、その艀を目差すのだ。浜から高洲まではほんの数分。到着したのは瀬戸内海のど真ん中といった洲浜であった。
高洲の潮干狩り
http://www.tamano.or.jp/usr/karakoto/siohigari.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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シャコの食べ方千差万別?