桟橋に帰り着くと、グググーっと疲れが深刻にうち寄せてきていた。ここで座り込むと、疲れの神様にどどっと押し出されそうだ。これに対して元気至極なのがヒモマキバイさんである。この人、半ズボンで砂浜に立つとタイワンから来た少年のように思える。さてお次は「からこと丸」さんが予め仕掛けて置いてくれた刺し網を揚げに行くのだ。
「からこと丸」さんの息子さんの小船が桟橋に繋留されている。「そろそろ出ますよ」というので船に乗り込む。続いてヒモマキバイさん、武内さんと来て、総勢5人で船出となる。このとききんのり丸さん「オレは漁師だから遠慮する」といって「からこと丸」のバンガローでバーベキューの準備。
船出といっても刺し網のブイまでは1分くらいしかかからないで到達。そこからスローにして網を手繰っていく。
始めはなかなか獲物がかからなかった。
胴の間にはヒモマキバイさんがいて、その先の夕日が紅に燃えている。
最初に揚がってきたのは「針いか(コウイカ)」である。これをはずし始めたのがヒモマキバイさん、ボクなどとっくに戦闘不能となっているのにこの機敏な動きはどこからくるのやら。3枚重ねた刺し網で非常に手間のかかる「外し」の作業を黙々とこなしている。
いちばん多いのが「針いか(コウイカ)」、そして「紋甲いか(カミナリイカ)」、テナガダコ。魚はマコガレイが混ざる程度。ちょうど「からこと丸」の店先を横切るように外していくが、遅々としてすすまない。
結局、7時前に乗り込んで桟橋に帰り着いたのが9時近くではなかったか。最後に網が根をかけてしまったので予想を大きく上回っての遅い帰港となった。
高洲の潮干狩り
http://www.tamano.or.jp/usr/karakoto/siohigari.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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