ヒメジはフランスの高級魚「ルジェー(ルージェ)」という魚に近い種なのである。皮目に風味があり、グリル、ポワレなどにして美味だ。
和風に作るなら刺身か、干物だと思うがフレンチだといろんな料理法が浮かんでくる。バプールしてユニバーサルソース、ポワレ、唐揚げにして酸味をつけたフュメドポワソンの中で崩しながら食べてもいい。またポワレならトマトや柑橘類のコンカッセ(もしくは潰したもの)をそのまま添えてもいい。
と言うことで、トマトのコンカッセ(個性的にしたいなら干しトマト)、青じそ、グレープフルーツのコンカッセを皿の上で潰して、エクストラバージンオイルを回しかけ、そこにヨメヒメジのポワレを乗せてみた。
まあ、これは料理の基本形をまったく外していないものだからうまいに決まっている。粗挽きの白コショウがときどきぴりっと刺激して、そこに甘味と風味豊かなヒメジの味わい。ちびまる子ちゃんの丸夫くんじゃあるまいし、五十路男のするこっちゃない、と曲のなさを責めたりもした。
そして今回反省したのはトマトと青じそは不必要だったということ。むしろ皿の上でグレープフルーツを潰し、そこにピーナッツオイルと白コショウ、そして少々の粗塩という超単純なソース以前のものにヒメジのポワレを乗せただけの方がよかったかも知れない。またヒメジの上にのせたローズマリーだが、これはなくてはなりません。
市場魚貝類図鑑のヨメヒメジへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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2007年6月16日 岡山の旅10 笠岡を後に 後の記事 »
田向さんの情熱詰まるサメ節