鹿児島県は不知火海・出水は新いかの代表的な産地である。7月、8月初旬、新いかのほとんどは九州産、そして不知火海ものがいちばん多い。
新いかの最小のものは1匹で1かん、すなわち丸漬けのできるもの。実を言うとこのサイズだと味はもうひとつよくない。旨味に欠けるし、弾力というか身も柔らかすぎる。そこへいくと1匹で2枚のネタがとれる、半身一かんというのが理想的だ。
そんな理想的な新いかが8月1日の八王子魚市場特種にあった。
「これいくら」
特種の担当者に聞くと、人差し指を立てて、次に親指を折って4本。
まさか1400円ではないし、
「ひょっとして1万4000円でしょうか」
うんうんとうなずいているよ、このヤロウ。おいおいこれを誰が買うの?
「いやー、もう半分以上はけました」
うれしそうに言い放つ。
気になって計りにのせると105グラム。とすると税抜き1470円である。片身1かんとして700円以上もする。
どうやら我が家の「新いか初もの食い」は9月になりそうである。
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2007年7月30日、1匹10グラム前後の新子