2007年7月12日 四国の旅03 徳島中央卸売市場関連店舗

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 各地の中央卸売市場で見逃してはならないのが関連店舗である。各地の中央市場を歩くと飲食店・食堂、酒屋にディスカウントショップ、ぜんぜん食品とは関係のないダンス教室やヨガや指圧、はたまた薬屋さんや郵便局など様々な店舗・施設が見られる。それがまた個性的で面白いのである。しかるに徳島中央卸売市場にあるのはいたっておとなしい店舗ばかり。見た限りでは薬屋さん以外は総て食料品関連。

 特に目立つのが練り製品を扱っている店舗。関東での薩摩揚げ(さつまあげ)は徳島を含む関西文化圏では「天ぷら」と言う。その天ぷらの徳島での基本形は上天という平たいのもと小判型のものである。

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 そこに徳島ならではという竹ちくわと魚カツがどの店にも山積みになっている。

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魚カツは魚のすり身にカレー味をつけてフライにしたもの。丸、楕円、四角がある

 そして赤板だ。これは要するに赤い蒲鉾なのだがどこかしら関東の紅白蒲鉾の「紅」よりもマゼンタが薄い。まさに桃色の蒲鉾なのである。これを安っぽい蒲鉾などと簡単に思われると困ってしまうのだ、徳島県人は。なぜならば徳島うどんはこの赤板なくしては「徳島うどん」とならないからである。店先に並ぶ赤板の量に徳島うどん健在の証を見るのである。

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子供の頃、これを「いたつけ」と呼んでいた。今でもそう言うのか確かめられなかった。小田原などで作るものよりも甘口で足(弾力)が弱い

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 乾物の店も多く、目立つのは鳴門ワカメである。鳴門ワカメといっても他県や輸入ものを加工したものもあるが、ここには地元のほんまもんがあるはずである。岡山中央卸売市場で見たと同様にここにも「でべら(タマガンゾウビラメの乾物 広島県尾道産)」はある。これは明らかに瀬戸内海的な産品であるというのを知って置いて欲しい。
 板東商店などには小松島や阿南などでのちりめん(関東でのしらす干しのよく乾いたもの)、干しエビが何種類か置かれている。この小松島のちりめんは京都などでもっとも高価に取り引きされるもの。炊きたてのご飯に山盛りにのせてスダチを搾るというのが、ちりめんの徳島風食べ方である。

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 また沖州市場を特徴づけるのが肉屋の少なさだろう。青果、水産とあっても精肉などの卸は数店舗あってもしかるべき。それが一店舗しか見つけられない。またコロッケなどの揚げ物を売る店が一店舗。

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 菓子や弁当、パンなどを扱う仲卸も一軒みつけた。そこには徳島ならではの生姜風味の焼き菓子、おへぎ(おかき)、ういろうがある。この蒸し菓子のういろうも徳島のものは独特の素朴な味わいのものだ。また眉山名物の「滝の焼き餅」を思わせる和菓子もある。

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阿波の焼き菓子というのも徳島ならでは。生姜の香りのする素朴なお菓子で、これを食べると祖母を思い出す

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徳島のういろうはとても素朴なもの。小豆の風味があって美味。ボクはこれが大大大好きなのだ。

 この食料品売り場を歩きながら疲れからか立ちくらみがする。そこで市場の薬屋で250円なりの栄養ドリンク。姫に「お父、がんばれよ」と言われて、市場を後にするのだ。

徳島中央卸売市場 徳島県徳島市北沖州4の1の38
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/chuo_ichiba/index.html
徳島大水魚市
http://www.tokushima-daisui.co.jp/
徳島魚市場
http://www.tokushima-uoichi.co.jp/


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このページは、管理人が2007年8月 1日 11:18に書いたブログ記事です。

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