リシケタイラギとタイラギ

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 八王子綜合卸売センター『高野水産』に時季はずれながら小振りの平貝が、たっぷり入荷してきていた。タイラギには貝殻の表面にトゲのあるものと、ないものとがあり、これが別種とされたのは近年になってからのこと。食べる限り両種にまったく差違はない。
 でもこれほどリシケタイラギばかりそろって入荷することはめったにないのではないか? しかも日本近海産貝類図鑑に瀬戸内海、有明海と書かれているにも関わらず三河産であるのも不思議だ。
 それで撮影用に何枚か買い求めてきてついでに味わってもみることにする。残念ながら真夏のリシケタイラギは身が痩せている。しかも旨味も甘味も今イチだとしかいいようがない。

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 リシケタイラギもタイラギも食べるのは少し時期を待てと言うことか?

リシケタイラギ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/habouki/risiketairagi.html
タイラギ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/habouki/tairagi.html


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コメント(4)

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リシケタイラギとタイラギ、面白いですね。私は同種間の変異と思ってます。
三河湾ではタイラギ100に対しリシケ1くらいの割合と言う感じだと思います。

タイラギは御説明の通り泥砂地に突き刺さっていますが、面白いことに一列に並んでる事が多いです。潮の流れが関係するのでしょうね。
近年、やはり減少してるように思えます。

私はこの貝の貝柱をしゃぶしゃぶにして食べます。美味しいですよ!
この貝は

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「りしけ」というのは香川県の一部地域の名前だということですね。このあたりの文献も見てみたいです。
またボクが見る限り、三河湾のリシケタイラギ率はもっと高いように思います。

私は兵庫・明石で立ち貝を取っていますが、リシケタイラギと言う名称は初めて聞きました。
表面がツルツルのを、「ズベ」、トゲがあるのは「ケンガイ」と呼んでいます。

最近は築地にほとんど送っていませんが、バブル時期くらいまでは、築地の東都水産などによく送っていました。

味についてはどちらも差異はないと仰っていますが、私は我々で言うケンガイの方が甘みが強いと思います。

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ナオキさん、ボクも二枚貝の専門家に聞いてこの似すぎている二種を分けたのです。
まだ2種に違いをよく把握していません。リシケタイラギの方が味がいいというのは、ボクも確かめて見たいと思います。
ナオキさんのタイラギの呼び名も我がサイトに掲載したいので、できましたらメールを頂きたい。
アドレスは
yobi@ZUKAN-BOUZ.COM

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このページは、管理人が2007年8月 1日 23:17に書いたブログ記事です。

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