めごち学02 福島県から瀬戸内海まで入荷がもっとも多い? セトヌメリ

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 さて、関東に近くて漁業が盛んであるのが福島県。南は小名浜から北は原釜まで有数の漁港が目白押し。その福島で盛んなのが底引き網である。そして、底引きにつきものなのが「めごち」である。「めごち」には何種類もあって産地によって種は決まってくる。福島県産は先ず間違いなくセトヌメリである。
 セトヌメリの「せと」は当然「瀬戸内海」からきている。どうにも東西、南北で隔たりがありすぎる産地に戸惑うかもしれないが、瀬戸内海の海水温は低めで安定しているというのを覚えておいて欲しい。

 福島県産で問題なのが取り扱いがやや粗雑であるということ。だから有名天ぷら店では福島県産「めごち」すなわちセトヌメリは使わないだろう。でもそれだからこそお値段が安いということで貧乏なお父さんにはありがたいお魚であるとも言えそうだ。なぜなら美味なのだから。

 ここで横道にそれるが「めごち」を天ぷらだねに卸すのは初心者でも簡単に出来る。とにかくウロコを取る必要がない。頭部近くのエラ下にある刺を含めて頭を落としてシッポを中心にして切り落とさないように三枚に卸す。文字で書くよりも出来上がりを見て欲しい。

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 作りますものは当然の如く天ぷら。これは技術に差が出るのであるが最近の天ぷら粉が優れている。ほとんど失敗がないほどにからっと揚がるのだ。

 後は皮目の香ばしさを楽しみながら酒のアテとすべし。意外に「めごち」界の王者ネズミゴチにも負けなかったりして。

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このページは、管理人が2007年9月13日 08:05に書いたブログ記事です。

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