ヤマブキハタのオリーブオイル焼き

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 イタリア料理にアクアパッツァというのがある。油と水とで手早く、焼き煮込むという誰にでも簡単にできる料理なのだけど、材料を揃える必要がある。例えば魚だけではなく、ジューを出すために貝なども使いたいし、干しトマト、ローズマリーや生のタイムなども欲しい。そんなもんいちいち揃えたくないので、我が家では単純にオリーブオイルで焼いてしまうのだ。

 ハタは適当に切る。ここにたっぷりの塩をまぶしつける。これをニンニクの香りをつけたオリーブオイルで焼くのだ。とにかくコンガリ香ばしく焼き上げる。最後に白ワインとあればバルサミコを加える。そしてここでもう一度焦がす。最後に魚を取りだして、フライパンについた魚の旨味、お焦げを白ワインで洗い落とす。これを一度沸騰させて皿にそそぐ。この少ない煮汁の上に魚をのせるだけで出来上がり。皿の脇にはエクストラバージンオイルを用意する。

 ヤマブキハタは色合いからしてハタ類のなかでは値が落ちる。でも厚みのある皮、皮下、そして頭部、ヒレなどにたっぷりと旨味が閉じこめられている。これを一気呵成に焼き、焼き上がったら一気呵成にむさぼり食う。ときに香りと油分が欲しかったらエクストラバージンオイルをかけて食えばいい。イタリアにあっては、これが醤油に替わるものなのだから。

 スズキ、カサゴ、ハタなどがあったらやってみる価値ありの料理だ。別に粗だけでもいい。

 このオリーブオイルを使った料理には酒はあいまへんな。できればシャブリかウイスキー、ジンの水割りでもいいかな? 皿の底には魚の旨味を吸った塩味のオリーブオイルが白ワインの風味も加わって溜まっている。最後にはフランスパンなんかで拭き取るように食べて欲しい。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑のヤマブキハタへ
http://www.zukan-bouz.com/hata/sonota/yamabukihata.html


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コメント(2)

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いつも楽しく拝見させていただいています。私も海釣りをやるのでいろいろな魚介類は非常に参考になります。主にアクアライン近辺でキス、小あじ、あなご、など市川の江戸川河口ではぜ、あさりなどを釣ったり取ったりして休日を過ごしています。サラリーマンなのでなかなかいけないので魚に関しての皆様のホームページを見て楽しませていただいています。簡単に出来そうな料理でも、自分にはなかなか作る時間も無いのでぼうずコンニャクさんのような生活も羨ましく思う事もあります。(実際には大変なのでしょうが)アクアパッツアの事が書いてあったので、思い出したのですが、関西で『真昼間のメバリング』というホームページを開いている野瀬さんという方は自身で釣られた黒メバルやアコウをアクアパッツアに料理して食べる事がご家族の皆さんがお好きなようです。時間が有ればのぞいて見ては如何かなと、余計な事かもしれませんが書き込んでしまいました。江戸川河口は台風の影響で行徳水門を4日間開けた為上流からのゴミがひどく、クラブのボートを留めているボート屋さんの桟橋も壊れてしまい大変です。ここ2,3年7月になるとトビウオの稚魚(1cm位)が桟橋付近で見られるようになり、今年も見たのですが、もう沖に出て台風の影響を受けずに大きくなれたかななどと思いつつ仕事の合間に書込みさせていただきました。今後ともお身体に気をつけて楽しいホームページを続けて下さい。

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児島さん、ボクの方こそうらやましいような。もしもよければ、我がサイトの運営に参加してください。間違っていることや気になることがありましたら教えてください。
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このページは、管理人が2007年9月12日 08:59に書いたブログ記事です。

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