疲れたときには「豚牡蠣鍋」しかない

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 その昔の五十路と言ったら「そろそろ隠居でもしようじゃないか」とか、「老後のことでも考えようか」とかどちらかというと静謐なときに沈み込む年頃のはずではなかったか? それがどうだろう、ボクの場合、どんどん忙しくなり、やりたいこともワンサカあるし、毎日毎日疲労困憊、息切れする日々なのだ。

 そんなときに食うのが栄養学的にも優れているだろうな? と感じる豚肉とマガキの鍋である。
 主役は当然、軽く湯引きしたマガキと豚肉なのだけど、だし汁もシンプルに昆布だしに、酒塩。そこに大量のニラをぶち込み、神奈川県秦野市の『ジバサンズ』というところで買った「あしなが」という天然キノコも白菜もぶち込む。
 コツは酒を惜しみなく使うこと。煮えてきたら、熱いウチに豚もカキもキノコも野菜もグアシっと箸ですくって、出汁も適宜すくいとる。だし汁がもの足りなかったら醤油とか柑橘類とかを振り入れ、とにかく具茶混ぜに口に放り込む。面白いことに、ウハフハ食っているとなかなかいい汗をかいてくるのだ。
 食ったら即、風呂にどぼんと飛び込もう。そしてまた暖まる。こんな鍋のときには酒があまり進まないので、その意味合いでも気分爽快だ。

 なぜかは知らねど、豚肉とマガキは出合いの食材であるようだ。そしてこの共通点がジワットうまみのエキスが鍋汁に染み出してくること。加うるにキノコだニラだ白菜だのの旨味や甘味が加わると出汁の味わいがもうたまらんということになり、このたまらんなかに元気の素が詰まっているのだろうね。豚牡蠣鍋は汁まで飲み尽くせー。

 さあ、今日も明日も明後日もがんばるぞー。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マガキへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/kaki/magaki.html


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コメント(4)

「ギバサンズ」ではありませんよ。地場産から「ジバサンズ」です。

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海老名の海老さん、ありがとうございました。

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管理人さま
お忙しくて何よりです。知り初めた天命のためにはやむをえないことです。

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尻高鰤さん、ボクは「知り初めた」わけじゃありません。まだまだ青春です?

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このページは、管理人が2007年10月20日 06:01に書いたブログ記事です。

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