ハスも枯れたぞ冬近し、川岸屋の朝ご飯01

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 漁の終わりに強い雨が降り、船着き場に上がるやいなや、小振りに、そして止む。見てみたかったアオウオであるが本日の張り網では30センチほどが2本あがったのみ。そこで諸岡さん(川岸屋)さんが生け簀から60センチほどのをすくい上げてくれる。
 うなたろう君ともどもハクレンと味比べがしたくなって、水揚げされた魚と共に土手を上る。

 川岸屋には地下水をくみ上げて、ウナギなどを生かしておく水場があり、ここで奥さんが待ち受けてくれている。本当はモツゴやワカサギなどを選別しなければならないところを、真っ先にハクレン、アオウオを三枚おろしにかかる。

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 1メートル近いハクレンをまな板によっこらしょと乗せた諸岡初江さんの、それからの包丁さばきが凄かった。ウロコもとらずワタも出さずにとにかく左右の身を切り離す。よく手入れされた包丁がグニュグニュした身を無駄な動きなく素早く切り離していく。
 切り離した身は血がついて凄惨な光景に見えるかも知れないが、ボクなど思わずうまそうに感じてしまう。これはうなたろう君も同様だろう。

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 この血液を大量の地下水で洗い流しながら、最後にまな板上に残った身の美しいこと。これで一息つくのかと思ったら直ぐに薄くそぎ切りにしていく。これをザルに揚げて地下水でなんども洗うと、ハクレンの腹身の洗いが出来上がった。

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 次はアオウオであるが手順は同じである。ハクレンの身が血合いの赤を除いて真っ白なのに対して、アオウオはやや黄を帯びている。これも同様に洗いにしてもらった。

 この出来たての洗いをとにかく口に放り込んでみる。予想していた淡水魚の泥臭さがまったくない。「あれれ?」という気持ちになるほど淡白である。そして噛みしめるとジワリと脂が染み出して甘い。

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「今日はご飯2合しか炊いてないべ。でもせっかく来てくれたっぺから、少ないけど朝ご飯どうぞ」
 諸岡夫婦は普段は2合の米を炊いて余るほど、それがうなたろう君、萩原さん、ボクと腹を空かしているのを見て提供してくれることになった。
 さて晩秋の川岸屋の朝ご飯はいかなるものだろう。


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このページは、管理人が2007年11月15日 08:12に書いたブログ記事です。

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