ウマヅラハギの酒塩干し

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 暖冬で干物の季節がどんどん遅くなって、また短くなってきてもいる。とうとう今年の干物時期は11月に突入してからという異常事態となる。

 やはりこの明らかに人為的な温暖化は不気味である。ボクはちょっと極端かもしれないけど石油をいかに使わないか、また過度な肉食志向を矯正する、ゴルフ場開発、ゴルフ場自体などの激しい自然破壊を国内で厳しく取り締まる、ついでに雑木林や自然林を公共事業として増やしていく、そんなことを目差す政党を応援したいな。今のところ民主党も含めて自然破壊者だらけの政治家でこの国の未来が危うい。
*石油は世界中で戦争を起こしてもいる。

 さて、閑話休題。
 やっと季節到来したわけだからせっせと干物作りに励む。今回は最近入荷が増えているウマヅラハギ。この魚、一時はとれすぎて伊豆などに干物街道ができてしまったほどだから、干物はうまいに決まっている。

 ウマヅラハギは、まずは頭を落として皮を剥ぐところから始める。内臓をきれいに取り去って、3枚に下ろす。ここに振り塩、ビニール袋に入れて、酒を少々入れる。これをひと晩寝かす。
 立て塩という手もあるがこれはよほど量がある場合にのみ使う。またボクとしては立て塩よりも半立て塩の方が家庭向きだと思っている。この方法論は徐々に書いていく。

 これを晴れ上がった11月の日に干し上げる。干し加減は好みであって、勝手気ままでいい。でも最低限、表面はからっと干し上げておくべきだ。

 ウマヅラハギは酒を使った方が味わい的によいようだ。酒のコハク酸などとウマヅラハギの淡白すぎる身質とがよく合う。それに焼いたときに焦げ目がきれいである。
 このホロホロと甘味のある身の味わいはいかに表現すべきか、難しい。ただ2枚、3枚焼いても不思議なくらい皿の上での滞在期間の短い干物である。

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 干物というと酒の肴と思いがちだが、我が家では子供が真っ先に食べてしまう。どうやら干物の香ばしさが、子供にも魅力的であるようだ。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ウマヅラハギへ
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コメント(3)

まだ私が幼少のころ突堤で手のひらサイズのウマヅラをサビキで釣っていたのを思い出しました。
「釣る」といっても半分はふぐのかっとう釣りのようにサビキに引っ掛けてましたが。
そのときは干物ではなく煮付けて食べましたが、あれもなかなかのものでした。
それにしても温暖化のこともですが埋め立てで東京湾奥でアオギスもシロギスもカレイもごく少なくなるほどにしてしまって、でもそうしないと暮らして行けなかったことを考えると人の避けようの無い罪深さを感じます。

ウマヅラはしっかり締めれば刺身でもとても美味しいですよね。刺身はもちろんこれからは鍋でも重宝するので外道で釣れれば大事に持って帰ります。
僕も干物を作るときはどぶ漬けにはしません。
塩ふって100円ショップのスプレー容器に酒を入れて吹いてます。甘味が出て熱燗が欲しくなる一品になりますね。

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かんなぎさん、ウマズラのうまさをわかってらっしゃる。釣り人で倦厭する人の気が知れません。

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このページは、管理人が2007年11月14日 07:59に書いたブログ記事です。

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