沼津魚市場が生まれ変わるというか、新しくなる。それまで野ざらしだった地物の競り場がしっかりと衛生管理された現代的な建物となったのだ。
その名を「INO」、これを「イーノ」と呼ばせる。残念ながらこの命名は面白くない「毒にも薬にもならない名前だな」と思った。予言するようで悪いのだけど、この「INO」という呼び名は直ぐに忘れ去られるだろう? ちなみに謂われに関しては沼津魚市場のホームページをご覧いただきたい。
ただ、この建物に入ったときの清潔感と、見学者用の通路の適度な高さなどに感心させられる。
例えば、この建物に入るときには長靴などを洗う水槽を通らなければならないし、また搬入口も一カ所に絞られている。衛生管理もこれからは行き届くだろう。
一般の方、観光客の方も、この程良い高さの見学通路で、ひとしきり沼津の魚を見て、市場周辺の飲食店、もしくはこの「INO」の上にある飲食店舗でおいしい魚を食べるというのは魅力的だろう。
蛇足かもわからないけど、その食べる魚貝類が地物だったらなおのこといい。
この日、移転が終了していたのは活魚部門だけ。まだまだこの建物の真価はわからない。でもその水槽の見やすさや、大きくなったことで、名産のアカザエビ、タカアシガニなどが美しい。
さて新年には完全に移転が完了するはずで、建物の上に出来上がった飲食店舗とともに真っ先に見に来なくてはならない。
沼津魚市場
http://www.numaichi.co.jp/index2.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
高野水産社長の持っているのはカノコイセエビ 後の記事 »
ヒラソウダがキロ500円はないだろう!
市場の衛生強化というのは時代の流れですね。
甲府中央市場も水産卸売市場の一部を「水産低温卸売市場」にするそうです。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/12/06/12.html
しかし、盛岡では中央卸売市場を改装したのはいいけど、施設使用料が上がってしまい大変だそうです。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20071212_14
市場を新しくする問題点について。
鮟鱇さん、実を言いますと日本全国の市場を見て回ると、悲しい現実にぶち当たります。
地域の衰退、市場の衰退、そして高齢化。だからボクとしては市場を新しくするよりも、もっと現状のまま改良する方がいいと思っています。
これは築地も同じ。バックヤードのことを考えると、豊洲移転は市場全体の縮小ですし、またやっと生きながらえている「地域」としての「市場」を殺すことになる。これが日本全国、現場を知らない役人さんによって進められているんです。悲しいなー。