小虎(小振りのトラフグ)が手に入って、まずは下ろす。白子はなくて、身とヒレ、皮。残念ながら皮から「遠近江」をそぎ出すのは諦めて捨ててしまう。時間があって、まな板に貼り付けた皮を包丁で研ぎ出していくと「遠近江」はとれなくはないが、やはり素人の悲しさで時間がかかるのだ。後は頭部から目、脳みそをきれいに取り去る。これで毒の除去はできたことになる。
身は三枚に卸して布巾にくるんで冷蔵庫へ。粗で小鍋仕立てのちりとする。たまたま冷蔵庫にあるだけの白菜と豆腐。大根おろしに八王子総合卸売センター『さくら』の唐辛子味噌(ここのは味噌が入っているわけではなく、唐辛子をすり下ろして寝かせたもの)、万能ネギ。
時はそろそろ10時を回っている。今日は燗酒にして、煮えるそばから粗をシャブリ、豆腐を食い、柚を数滴落とした汁をすすって孤食を楽しむ。
この小鍋仕立てで飲む熱燗はなんともうまい。
当たり前だけど小虎は小といえども味は濃く、汁にもたっぷり旨味が溶け出している。
翌日、夜は小虎刺し。やはりフグの身は一日寝かした方がいい。余分な水分の抜けた身はシコっとして、旨味がジワリと浮き上がる。
本日の酒は冷や。用意した柚も浅葱も不要であった。
●柚は海老名の海老さんからいただいたもの。感謝感激しております。
●器は岡山県倉敷市の武内立爾さんにいただいたもの。この頃、この皿に盛るのが楽しい。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、トラフグへ
http://www.zukan-bouz.com/fygu/fugu/torafugu/torafugu.html
八王子の市場に関しては
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