ボクがもっともうまいと思うポテトサラダは肉屋なんかで売っている、やや酸味がちな、ジャガイモのジャリほろしたもの。
築地2丁目で見つけた『築地畜産』という肉屋のものなど、うれしいくらいにボク好みだった。
ところが、このボク好みが子供達に受けない。街歩きのとき、「これは」と思う肉屋のポテトサラダに、いつもいつも「ダメダメ」と拒否反応をしめす。
それでは子供達が好きなポテサラはいかなるものか? というと「クリーミー」に練り上げて作り上げるもの。
作り方はいたって簡単至極。男爵系のデンプン質の高いジャガイモを適当に切り、ゆでる。八部どおり火が通ったらゆで汁を捨て、牛乳(本当は生クリームの方がいい)を入れて、あとはゆるりと練り上げる。味つけはゆで汁に塩、そして練り上げるときに塩コショウして整える。
クリーミーに練り揚がったら、豪華にニチロの紅鮭缶詰(ぜいたくだね)とか、軽くゆでて、ほぐしたホタテ貝柱なんかを加える。また当然ハムなんてのも最高にいい。
今回のにはオオズワイガニの足3本分に、甲羅下の身少々。ポテトの間に白い短い糸のように見えるのがオオズワイの身。これが多いほどうまいというのは紛れもない事実である。
食卓に出すと、あっという間に6等分。これが我が家のボク以外の分け前なのであり、お父さんは数に入っていないという例の一つ。
だいたい最近では朝方にすらお父さんにはチャンネル権がない。
「父ちゃんは7時のニュースのお姉さんが可愛いくて好きなんだけどね。見せてよ」
お願いすると、姫が
「嫌だ、ぺーーーー」
とほざく。
その憎たらしいことは名状しがたい。
もう二度とクリーミーポテサラは作ってやらねーぞ。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オオズワイガニへ
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/oozuwaigani.html
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