市場食堂に望むこと

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 どうやらボクの市場食堂の見識に誤解が生じているようなので、しっかりとした定義を書いておく。

 まず理想の市場飯とはなにか? というと2つある。
1 市場の労働はきつく腹がへるのでたっぷりして、盛りだくさんなもの。例えば、カツ丼あり、親子丼ありで、注文するとすぐに出てくる。別に市場になくたって魅力を感じる店。そしてできるだけ料理は手作りしていること。船橋の市場には、おいしいか、おいしくないかは別にして、こんなタイプの食堂が多い。
2 例えば魚市場なのだから、その日競りにかかった新鮮な魚を、日々使うこと。いろんな魚貝類を使いメニューを固定化しない。また出来るだけ手作りする。例えば築地にある『たけの』、『かとう』。

 すなわち市場にあって理想の食堂は「うまい店」であることは当たり前として、「市場に来る人は魚に詳しいのだから、いい魚を安く用意している店」。それに加えるに、「魚に飽きているだろうから丼物や定番もの、お総菜の充実している店」などがいい。
 そしていちばん嫌いであるのが、中途半端な店。奇をてらっているのか、背伸びをして市販のもので飾る、もしくは市販のものを“中心”に使って(市販の食材を使うことが悪いわけではない)、受けを狙う。
 また実際には市場を歩いていない店主の店。
 最後に勝手な思い込みかも知れないが、市場人に嫌われる市場の食堂はダメだな。
 実際に市場で働いている方はどうお考えなのだろうね。その内、出来るだけインタビューしてみたいと思う。


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コメント(3)

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市場で働いている私です!
私にまず必要なものは時間です!
店に入って食べ終わるまで、しめて10分
が理想です!
そして次に、旨いものであること!
特に市場人は味にうるさい!
それから、値段が安いもの!
今の働いている店は、朝ごはんも、昼ごはんの時間も
ない店なので、ほとんど食堂に入ることは
ありません。
もう、本当にダメだぁ〜と言う時は
吉野家の牛丼になってしまうのが現状です!
ぼうずコンニャクさんの言う通り、カツ丼、
親子丼などが、食べたい!
魚なら、おかずでは買えない、アラ、天ブリ、
大目、ケイジなどが、食べたいです!
とにかく、早い!旨い!安い!めったに
食べれない!ものが食べれるお店がいいと
思います!

定義は今までの日記を良く読めば書いてあることのまとめですよね。
以前「やっぱ朝からカツ丼ですよね。」と冗談を言ったこともありましたが、覚えておられますでしょうか?(笑)
市場が好き、市場で働く人が好き、となればその立場でものを考えたい、そういう考え方って私は好きですよ。

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史郎さん、ヤマトシジミさん、市場での朝ご飯にたいして率直な評論(味の良し悪しではなく)をやっているつもりなんですけど、ちょっと嫌気がさしているところです。
そこで原点にたちもどって語ると、その昔、マグロの競りを見に通っていたときに、場内の食堂で食べるなんてあまりやっていなかった。
業者が値付けをして競りまでの時間が1時間弱、その間、相対の場所をみていると(ボクって怪しいヤツだったでしょうね)知り合いのマグロ屋が帰るまでに、ほんの10分ほどしか時間がない。
いつも食べていたのはスタンドのパンとコーヒー牛乳でしたね。
それに史郎さんたち、場内で立ち働いている人たちで、「かとう」や「大和寿司」で食べている人を見たことがない。
場内の店の隅っこで、弁当や、それこそスタンドで買うパンですよね。
実を言うと築地場内には仕事をしている人が素早く、安く、おいしい飯を食べられるところはないな、と思っています。
また、この頃、忙しくて、今朝の帰宅が朝方、3時、なんと目覚めたのが7時前で、それからずーっと『遠い崖(アーネスト・サトウの日記をたどったもの)』を読んでいるので頭痛がひどい。
早く、朝から丼物が食べられる状態に戻りたいなと思ってます。
旅に出ると、体調がよくなるんですけどね。

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このページは、管理人が2008年4月27日 13:16に書いたブログ記事です。

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