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シオフキの当座煮。佃煮よりはあっさり炊きあげている
潮干狩りなどに行くと、必ずとれるものにシオフキとカガミガイがある。ともにまずいものだと思いこんでいたら木更津の漁師さん達から、「あんたそれは間違いだ」と言われまして、「ええ、確かに食べたらまずかったんだけどね」と再度、じっくり食べてみる機会を狙っていた。
今回は、その剥き身をたっぷりいただき、シオフキとまともに闘って見ることにする。
これが不思議なことに、剥き身なんだけど、みそ汁もうまいし、ボンゴレ風にスパゲッティ、かき揚げもいいぞ、そしてなによりも当座煮(佃煮ほどは保たないけど、当座、すなわち2、3日は保つということ)にしたらうますぎる。
過去に食べたまずいシオフキは幻だったのだろうか?
面白いのはアサリやホンビノスなどは熱を通しすぎると硬くなる。それがシオフキはあまり硬くならないのである。だからしっかり水分を飛ばすように煮あげても、ふっくらしている。味は当座保てばいいので薄くつけてある。
日頃色々世話になっている『市場寿司 たか』のたかさん、『さくら』のまささん夫婦にも食べてもらったが、「ほんまにうまいね」と感激していただいた。
木更津での潮干狩りは、夏にだってできる。例えば、名物の、すだて漁を予約して、潮待ちの間中、シオフキ、バカガイ、アサリを掘るなんて最高だ。今度からシオフキがいちばんありがたい獲物になるかも知れない。
網元 つぼや すだて遊び
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きんのり丸の漁師生活28年
http://kinnori.jugem.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、シオフキ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/bakagai/siofuki.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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