長い間、謎の貝であったのがオオトリガイである。
その昔、愛知県一色に行った折り、底引きのトロ箱に見つけて、「こんなところにオオミゾガイいたっけな?」なんてトンチンカンな見間違いをしたことがある。
見た目が貝殻だけならオオミゾガイそっくりなのだ。そこから水管が伸びてくると、まったく違う貝であることは見まごうことはない。
でもこのオオトリガイが食用にされているのか? またどんなところでとれるかなど、五里霧中の状況にあった。
そんなとき、高洲でとれたオオトリガイをダイスケさんが送ってきてくれた。
ダイスケさんは世にいうところの高洲名人のひとりだ。
(注/岡山県倉敷市児島高洲はもっとも多種類の貝、その他の生物がとれる潮干狩り場である。だたし、高洲を本当に楽しむには熟練が必要となり、そこには数少ないながら名人がいる)
高洲では昔から食べられていたと言うことで、ここにオオトリガイの謎が解明されたのだ。そして実際に食べてみる。
開いてみると水管が長く、また足の部分も大きい。
これは水管・足を刺身にして、あとはバター焼きにしてみる。
刺身といっても水管と足を半割にして湯引きしたもの。これが甘味があってとてもうまい。
難点は赤い斑点が不気味に思えるところ。
そしてバター焼きは申し分がない。
ここに我が謎の貝がひとつ減ったことになる。非常に目出度い。とともにダイスケさんに感謝。
からこと丸のことは
http://www.tamano.or.jp/usr/karakoto/index1.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ナミガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/bakagai/ootorigai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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