ミノエビのグラタンは家族用

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 ソース・ベシャメルを作るのはいたって簡単だ。材料が牛乳とバター(マーガリン なんと市場にはバターがないのだ)、小麦粉の3つだけなので、「なにを作ろうか、今夜は」というときに、とにかくソース・ベシャメルを作ってしまう。
 当然、今夜作るのはグラタンである。
 ソース・ベシャメルさえ作れば、あとはなんでもいい。サラミでもベーコンでも、イカでもエビでも、もしくはバターでソテー(ソーテ)した白身魚でもいい。たぶん、家庭料理の中でももっとも簡単で、夕食のメニューに行き詰まったときなどに重宝なのが、グラタンではないかと思っている。
 そして今回は、駿河湾での底引き網でとれたミノエビを使った。
 静岡県沼津の底引き網最終日(5月16日 正確には最終競り日)にミノエビをたっぷり持ち帰ったので、余ったものを塩ゆでして、殻を剥き、コライユ(みそ)とともに冷凍保存しておいた。
 駿河湾の新鮮なミノエビは9月までお預けだ。
 エビグラタンの秘訣は、エビだけではボリューム感に欠けるので、マッシュポテトか荒く潰(つぶ)したジャガイモを副材料にすることだ。エビが多ければ多いほどうまいと思うのは間違い。多すぎるとグラタンの味わいが濃厚になりすぎる。

 テフロンフライパンにマーガリン(バター)を溶かして、篩い(ふるい)にかけた小麦粉をくわえる。
 小麦粉をマーガリンで適度にいためて、そこに牛乳を少しずつ加えていく。
 だまにならないように、猛烈早くヘラを回して、滑らかなお団子になったら、また牛乳を加える。
 お団子になったら牛乳を加える、を繰り返す。
 お団子が、ゆるやかなクリーム状になり、そしてもっと、ゆるんだら塩コショウで味をととのえる。
 脇の沸騰したお湯に塩、乱切りしたひね男爵(昨年とれたジャガイモ。新じゃがはダメなのだ)を放り込む。
 ゆであがったジャガイモはあらく潰(つぶ)しておく。
 グラタン皿にマーガリンを塗り、適度に潰(つぶ)したジャガイモを薄く引く。
 ソース・ベシャメルを流し込み、ゆでたミノエビをのせる。
 ミノエビのコライユ(みそ)も出来る限り、のせるのがいい。
 そこに市販のとろけるチーズをのせる。
 最後にまたゆでたミノエビをのせて、オーブンで焼き上げる。

 さて、グラタンはお父さんのものではない。残念ながら、ボクは寂しく、サメガレイの煮つけをつついて、2皿分のグラタンの消えるのを見ているだけ。一度でいいから一さじくらい食べてみたいな。
 じゃあ、「作ればいいでしょ、自分のために」、と思われるかも知れないが、グラタンだけは家族に作る料理と決まっているのだ。
 
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ミノエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/minoebizoku/minoebi.html


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このページは、管理人が2008年5月25日 06:14に書いたブログ記事です。

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