北海道茅部郡森町の上平水産から入荷してきたズワイガニのメス、どこか変。どうおかしいのかわからないままゆでてしまって、食べてしまってから、またまた謎が深まる。
だいたい森町は内浦湾(噴火湾)に面していて、ここではズワイガニはとれないのだ。じゃ、内浦湾でとれるのはと、『新 北のさかなたち』を見ると内浦湾でオオズワイガニがとれること、産卵期が1月から5月であることが記載されている。
それでは森町から来たメスガニはオオズワイガニなのか? 食べてしまって頭部の殻も残っていないので画像だけで判断する。オオズワイとズワイガニの区別は簡単にできる。ズワイガニでは口の上の部分がまっすぐで平ら、オオズワイガニはM字形なのだ。
さて、どっちだろうね。荷のままに撮影したものを見るとちゃんとM字形をしていて、オオズワイガニであることが判明した。
まったく我ながらそそっかしい。この時期に内浦湾産のメスガニが入荷した時点で「おかしい」と思うべきであった。そうすればオオズワイガニの雌のちゃんとした画像がとれたのだ。
時季はずれのメスガニの味わいのことだけど、ほとんど身が入っていなかった。そのせいだろうか? 八王子魚市場で買い求めるとき、担当者が「みそ汁用です」と念を押したのだ。
ただし少ないながら身はうまい。甲羅には内子はなく、外子はたぶん幼生が抜け落ちた後なのだろう、パサパサしている。1ぱい200円だから、これでも充分に楽しめたと満足するしかない。
さて、次回、オオズワイの雌が入荷してくるのはいつだろう? このように漫然と荷を見たら「あきまへんなー」。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オオズワイガニへ
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/oozuwaigani.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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アイナメの木の芽焼き、うまいねー