気仙沼を9時前に出て、一路、石巻に向かう。
薄曇りであったのが、強い日差しが出て、蒸し暑くなってきた。
道の脇の木々、そして花々が美しい。
道は海沿いに本吉町、歌津町、志津川町を通り過ぎて、山に分け入っていく。
右手に北上川を見て、河北町、そして石巻についた。
気仙沼から石巻市まで仮眠時間をとって3時間ほどかかった。
たぶん普通に走れば2時間弱で到着しそうだ。
本吉町の港の岸壁で一休みしたのだけど、防波堤釣りをする老人がふたり。
狙いは「丸たなご(まるたなご ウミタナゴ)」だという。
「今日はまったく釣れない」と言っているようだけど、言葉が通じない。
水面をキラキラさせているのは大量の「細たなご(ほそたなご オキタナゴ)」。
「ほそたなごを釣らないんですか?」
「針を小さくすれば釣れるけど、あれはうめかね」
「丸たなごはどうやって食べるんですか」
「三枚に卸して、包丁でたたくだろ。そこい酢みそを加えるわけさ。この辺じゃ“たたき”だ」
港には小さな島があって、海辺に下りると、岩にびっしりとマガキがついている。
タマキビ、ムラサキウニ、ヨメガサラなんかが見える。海は透明で澄んでいる。
ほんの20分ほどであったが老人達のウキはぴくりとも動かなかった。
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6月 梅雨最中の島根の旅 序章