マツカワガレイは小さくても美味だね

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 岩手県産のマツカワガレイを見つけて、値段がキロ当たり2000円というので、すかさず買い込む。
 マツカワガレイはカレイ科ではもっとも高価なもの。カレイ目ではヒラメを遙かに凌駕する値段をつける。
 八王子総合卸売センター『マルコウ水産』で、なぜキロあたり2000円で売られていたかというと、小振りである、しかも大きさにバラツキがある、そんな理由からだ。
 そのなかでも大振りなのを買うと、ちょうど500グラム弱で千円札でおつりが数円くる。
「じゃあ、また明日ね」
 クマゴロウに声をかける。
 すると、
「いちばん小さいのあげるよ」
 いいこと言うね、クマゴロウ。
 ありがとう。

 大きめのヤツは刺身にして、粗を潮汁に。小さいのは姿揚げにする。
 肝をゆでて添えたマツカワガレイの刺身がうまかった。
 小さくても、さすがにカレイの王様、もしくは王女様だ。
 白身で上品なのに旨味が濃く、シコっとした食感が感じられるのは活け締めならでは。
 潮汁もクセがなく、それでいていいだしが出ている。
 滋味豊かである。
 潮汁を飲みながらも、辛口の酒がクイクイ飲めるのが、ちょっと困ると言えば困る。
 姿揚げだって、さすがに美味だな。
 とくにうまいのが鰭の周辺部。まるでポテトチップスのようにパリパリして、しかも縁側の筋肉が味わい深い。
 小振りのマツカワガレイだけで、「こーんなに夕食が豪華に感じられるのだなー」と、思い知った夜となった。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マツカワガレイへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei02/matukawa.html


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このページは、管理人が2008年6月 4日 09:52に書いたブログ記事です。

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