京都府舞鶴市「丹後とりがい」は立派だ

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 八王子魚市場に立派なトリガイが入荷してきていて、一見しただけで「これはただ者ではない」なんて思わせるほどにきれいだし、大きい。
 値段は卸値で1個380円だという。トリガイは原則的に1個で1個分の握りとなるわけだから、ネタの原価が380円プラス税。これは普通のお寿司屋さんではとても手が出ない。
 産地は京都府舞鶴市。箱には「丹後とりがい」の文字があり、脇には「京都 京都ブランド産品」のシールが貼ってある。この箱にしっかり産地や、トリガイに対する意気込みが表示されているのがいい。
 日本海のトリガイというのもあまり目にしない。好奇心から買い求めて食べてみる。

 ちなみに東京湾、三河湾などでは、これほど大きくは育たない。なぜならば毎年夏期に大量に死滅してしまうからだ。すなわち、これらの地方ではトリガイは一年で生育、食べられていることになる。

 貝殻をあけると、足がとにかく大きい。しかも砂、泥などの汚れがほとんど見られない。
 気になってネットで調べると、この舞鶴湾のトリガイは養殖されたものだったのだ。
 さて、個人的には二枚貝などでは養殖、非養殖の味の違いはない、もしくはほとんどない、と思っている。
 とにかく、足を開いて、軽く湯引きして食べてみる。

 大きいから甘味が強いとか、味がいいというわけではない。いたって鮮度のいいトリガイで、当然、甘味も旨味も上々なのはあたりまえだ。
 例えばキロ当たり1000円ほどの小振りのトリガイと比べても味に違いはないだろう。
 あえて違いがあるというと、やはり見ためのよさだろうか。

 値段からして、なかなか手が出ない代物ではあるが、刺身にして美しく、また筋肉に厚みがあるので、食べ応えも充分にある。
 たまにはこのような贅沢もわるくない。

JF舞鶴市 舞鶴市漁業協同組合
http://www.maizuru-kanko.net/menu/food/torigai/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、トリガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/zarugai/torigai.html


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このページは、管理人が2008年6月 5日 06:29に書いたブログ記事です。

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