お昼は鯛茶でチャチャチャなのだ

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 マダイがうまいというほど月並みな話はない。
 ええ加減にせい、とでも言われそうだ。
 世に「鯛よりうまいイワシ」とか「鯛よりうまいサバ」なら面白いだろうが、「やっぱり鯛は鯛だな」なんて面白くもなんともない。
 でもこの目の下一尺弱の鹿児島県阿久根からきたマダイがうまいのなんのって、絶叫したくなるほどだ。
 普通、「桜鯛」というと春だし、「落ち鯛」というと秋だ。「寒の鯛」というのもありで、冬ですな。
 まさか「夏鯛」はないだろうと思っている人手を上げて。
 きっと無数にいるだろう。
 でも夏のマダイはうまいのだ。
 どうしてかっていうと春に産卵する南日本のマダイは、産卵後腹が減る。
 当然、エサをむさぼり食うのだけど、産後のリバウンドではないけど、腹減りで夢中になってエサを追い、肥えて身体に凝脂たまるのが夏であるわけで、鹿児島県のマダイなど初夏には脂がのりきっている。

 この刺身がうまかったね。
 塩焼きにしてもジュウジュウと脂がしたたり落ちる。
 潮汁もだだごとではなかった。
 そして翌日には「鯛茶でちゃちゃちゃ」。
 これは「ちゃちゃちゃと仕事を終わらせる」なんて意味の「チャチャチャ」だ。

 残り物のマダイの刺身を、みりんと醤油、ショウガの絞り汁少々に漬け込み、胡麻を振り入れ、青じそ、青ネギ、ミョウガのせん切りを加える。
 小半時漬け込んだら、ご飯にのせて、熱湯を注ぎ入れる。
 後はチャチャチャとかき込むのだけど、うますぎるマダイのエキス入り湯が口中をやたらに刺激していく。
 強すぎる旨味、そしてそれを適度に緩和する香辛野菜と、白ごま。

 茶碗一杯4、5分の間ながら、大きな満足感というか、幸福な気持ちはなんだろう。
 さすがに鯛は鯛なのであろうか?
 今回は素直に王道を行くボクなのであった。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マダイへ
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このページは、管理人が2008年7月 2日 22:45に書いたブログ記事です。

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