青鯛の手こね寿司

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 このところ遅く外出して、深夜に帰宅する日が続いている。
 それでも朝の市場通いは欠かすことがない。

 八王子魚市場で見事なアオダイを見つける。
 入荷の仕立てから神津島、八丈島のものに違いない。
 背中のコバルトブルーが鮮やかだ。
 値段はキロ当たり1800円なり。
 アオダイは関東では人気があり、常に高値で取り引きされる。
 一本選ぶと、ほとんど一キロあって、2千円出しておつりはツーコイン。

 刺身、塩焼き、グリエなどにして、残りは適度に切り味醂と醤油に漬け込む。
 これを久方ぶりに「手こね寿司」にする。
 やや甘めの寿司酢を作り、ここに漬けタレを少々加える。
 炊きたてのご飯で寿司飯を仕立てて、ここに漬け込んだアオダイの身を混ぜ合わせていく。
 そこに刻んだミョウガや青じそを散らし、白ごまをふって出来上がる。

「手こね寿司」とは三重県の郷土料理であり、釣り上げたばかりの魚を適当に刺身にして、それを甘辛い醤油入りの寿司酢に漬け込む。
 飯時には漬け込んだ魚ごと寿司酢を炊きあがったばかりのご飯に混ぜ込んでいく。
 めっぽう忙しい船上であるから、しゃもじでは間に合わず、手で素早く混ぜ合わせるので「手こね」となるわけだ。
 主にカツオなどを使うようだが、ブリでも、またアオダイのように白身魚でも大いに結構。
 簡便さ、手軽さから家庭料理にも取り入れたい料理のひとつだと思っている。

 これを朝ご飯で食べ、茶碗いっぱい残して、寂しいお父さんのお昼ご飯にもする。
 ひとり慌ただしく食べていると梅(猫である)が来て「魚だけおくれ」となく。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アオダイへ
http://www.zukan-bouz.com/fuedai/aodai/aodai.html


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このページは、管理人が2008年7月 6日 09:47に書いたブログ記事です。

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