世の中には、地味な料理というもの、平凡な料理というのがあって、フライなどもっとも「そのような」ものではないか?
魚のフライは間違いなくうまい。
だから多少難ありの魚だって、とにかくパン粉をつけて揚げてしまえばいいのだ。
「なんとか食える」
これがフライというものの役割というか、料理としての格を落としている。
さて、それではうまいフライ、まずいフライはないのか、というと大ありなのだ。
アメリカではナマズのフライを好んで食べる。
そのためにミシシッピ川周辺ではナマズの養殖がさかんだし、ベトナム、東南アジアでもナマズの養殖は重要な産業となっている。
このナマズのフライなど上のフライだろう。
ほかに上のものを挙げるとマアジ、マサバ、マダラ、ヒラメ、メダイ、にスズキ、そしてマアナゴ。
背の青い魚も白身の魚も意外に法則的なものが見いだせなくて困る。
あえていうとフグのフライはうまくない。
下手だ。
さて、昨今豊漁となっているのがサワラだ。
大型になったものは高いが狭腰(さごし)と言われる小振りのヤツはときにおおいに安い。
安くて、しかも味もいいし、オマケに卸すのも簡単至極。
これを1本買い込み、三枚に卸し、血合い骨をのぞき、塩コショウ、パン粉をつけて冷凍保存しておく。
我が家の言うなれば定番的なおかずなのだ。
本日も朝方、おかずにこまって揚げたのだけど、うまいので夕ご飯にもまた食べたくなる。
大分の教育委員会の不正といい、岩手での地震といい。
不快指数を上げる事件が多い。
大分の事件など、ボクが裁判官なら無期懲役にしたいのだけど、結局微罪で終わるんだろうな。
そんな不快指数の高い夕方にはビールを爽快に飲みたいものだ。
アテは枝豆と狭腰のフライ、これがいいね。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サワラへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/sawara/sawara.html
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http://www.zukan-bouz.com/
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大阪土産は『松井泉』の焼きあなご