アカガイの産卵期は夏。
この時期になると貝を剥いて40年という八王子魚市場・あんちゃんにアカガイの状態を毎日のように聞く。
8月8日の時点でのあんちゃんの返事。
「まだ卵持ってるね。ちょっと買うのは待った方がいいかもよ」
言うなれば挨拶のようなものだけど、やはり産卵期には味が落ちる。
その味の落ち加減をみるのも大切なことだ。
今回のアカガイは韓国産、それでもキロ当たり2000円もする。
例えば関東での上物、宮城県名取市産、関西での大分県産だったら、この倍近くなる。
割ってみると、やはりオレンジ色の卵がたっぷり入っている。
アカガイの身は痩せて、赤身も薄い。
食べてみると、さすがにアカガイだけのことはある。
とてもうまいのであるが、冬から春にかけての旨味香り甘味の怒濤のような舌への攻撃を感じない。
おだやかで平凡なうまさだ。
これが産卵を終えて、身に栄養分をため込むには数ヶ月を必要とするだろう。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アカガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/funegai/akagai.html
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