ボクの食に関する表現の最大級のものは「びっくりしたなーもー」である。
あまりにもうまいものに出合うとまるで交通事故にでもあったような衝撃を味わう。
そんな衝撃を八王子総合卸売センター『さくら』でくらってしまって、今立ち直れなくなっている。
ことは一昨日まで遡る。
広島県倉橋島の日美丸さんからハモをいただく。
まずは握りずしにして、余ったものを『さくら』のまささんに、「なんとかしてください」とお願いしたのだ。
これが典型的な「丸投げ」というもの。
そして出来上がったのがシンプルな中華煮込みなんだけど、「びっくりしたなーもー、びっくりしたなーもー、びっくりしたなーもー」と三回繰り返してしまったくらいにうまかった。
一緒に試食した寿司職人のたかさんが「隣でこんなものだされると、うちにお客が来なくなるよ」と嘆く。
八王子で居酒屋をいとなむ、やっちゃんなんて言葉が出てこないようで黙り込んでしまう。
どうやったら、こんなうまい中華煮込みが出来上がるのか、疑問難問、解けない謎なのだ。
単純な鶏ガラスープの中身は骨切りしたハモ、キクラゲ、白菜のみ。
これをあっさりと煮込んでいるのだけど、塩加減が抜群にいい。
塩加減絶妙の鶏ガラスープのなかで、ハモがちゃんとハモの旨味を感じさせて、脂のあるハモなのでトロンと口の中でほぐれる。
一皿を試食だけというのが辛く試練に感じる。
これなら独り占めして、ご飯にかけて飽食したいくらいだ。
たかさん、やっちゃん、ボクの三人で『さくら』まで行き、まささんに「おそれいりました」と頭を下げた。
そしてそしてたどり着いたのだけど、まささんにお願いして、『さくら』で魚貝類を使った中華料理の会、もしくはコースを造ろうかとなった。
どんな献立にするのか、魚はなににするのか、現在検討中である。
『さくら』の前を通りかかったらお尋たずねいただきたい。
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
市場魚貝類図鑑のハモへ
http://www.zukan-bouz.com/unagi/hamo/hamo.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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