吉野ます雄の『鮓・鮨・すし すしの事典』を読んでいたら「長崎県ではカツオを大きく切って小半日、しょう油に浸したものを辛子で食べる」とあり、実際に5時間つけてみたという。
これをすしネタにしてうまかったというのだが、今回は買い求めたのが金曜日なので自家用につくる。
カツオは4等分に割ったもの。
宮城県気仙沼からきたもので脂がのっている。
これをこのままなんにもしないでビニールに入れて醤油を注ぎ入れる。
ショウガの絞り汁を加えて5時間待つ。
できましたものの、しょうゆを切り、刺身に切るのだけど、表面がねっとりしている。
包丁が重いのは身がしょうゆの塩分でしまっているせいだろう。
皿に盛りつけて和辛子をのせていく。
カツオと言ったらニンニクが欠かせないので、薄切りにして添えておく。
5時間も生醤油に漬け込んだのだから、しょうゆ辛いのだろうと思ったら、むしろ味が薄かった。
その分、カツオの味は生きているように思える。
辛子と、ニンニクを合わせたのもよかった。
見た目もきれいだし、それなりにうまいのだけど、なんだかもの足りない。
これは関東の辛口のしょうゆを使ったせいではないだろうか?
むしろ九州や山陰の甘口のしょうゆに一日漬け込んで食べた方がよかったようだ。
次回再度挑戦とあいなる。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、カツオ
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お父さんが作る、困ったときのコキーユ・サンジャック
美味しそうですね。最近、地元で多分2kgぐらいの小さなヨコワが揚がっているらしく、片身で480円なんて値段で売っていたので先週買い求めましたが、その半分刺身で食べて、そのままになってしまったのが心残りでした。今度、見つけたら、甘めの醤油漬けにしてみますね。
ヨコワは身が柔らかいので、バーナーで焙るのも飽きたし、表面固めるには良い方法かもしれません。