葉物野菜でもっとも美味なるものが葉唐辛子だろう。
これほどうまいものはどこにもない。
唐辛子といっても種類が多く。
考えてみたらタカノツメがうまいのか、甘長唐辛子がうまいのかわからないのだけど、今回のは辛さからして前者であるに違いない。
これを醤油、砂糖、酒で甘辛く煮る。
タカノツメの葉には季節が進むほど、実が混ざってくる。
当然佃煮だって、辛くなる。
10月の葉唐辛子は名残のものだろう。
その佃煮の辛さは、子供が間違って口に入れて泣くだすほどだ。
さて、秋深まり、魚屋に今年出始めのヤリイカが見られるようになってきた。
まだ胴長20センチ足らず。
ちょっと前までは子ヤリと呼ばれていたのが、そろそろヤリイカらしくなってきた代物だ。
これを耳、ゲソ、目の回り、胴と、総て刺身にする。
いわゆる糸造りというもの。
これをボウルに入れて生醤油少々、おろし生姜で混ぜ合わせる。
今回は海老名の海老さんにいただいたユズを風味づけに使ったが、ネギ、青じそなど薬味はお好み次第。
これを炊きたてのご飯にのせて食らうのだ。
そこに登場するのが葉唐辛子。
ご飯、ヤリイカの上に葉唐辛子の佃煮を添わせて、口に放り込む。
ヤリイカは甘味が少なく、むしろさっぱりした清々しい味わいだ。
ご飯と合わせるとややもの足りない。
そこの葉唐辛子の佃煮が加わって、その辛さも手伝って絶妙の味わいを形成する。
ときどきヤリイカの刺身を葉唐辛子の佃煮で和えて食べたりもするけど、これもいい味なんである。
お父さんの慌ただしい、お昼ご飯にこれほどふさわしい料理もないであろう。
ヤリイカ丼をかき込み、辛さに口をヒーヒー言わせながら、いざ外出なのだ。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヤリイカへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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宮崎県延岡への旅 あらまし01