やっと干物の季節到来、最初は「スミヤキ」

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 ボクにとっての干物の季節到来である。
 要するにハエが飛ばなくなったのだ。
 最近では11初下旬ですらハエがいる。
 だから干物を干すのはもっぱら冷蔵庫の中。
 これじゃあ、どうにも風情がない。
 やっと師走となって、外に干せるようになった。

 せっせと魚を開いては干す。
 朝ご飯に晩酌に干物を食らう。
 干物三昧の日々となる。
 初手は干物にして最高にうまい魚である「スミヤキ(クロシビカマス)」。
 和歌山県串本市の出口水産からきたもので一キロなんと格安の500円(卸値)。
 1尾で200円ほどしかしない。
 真っ黒で、骨が多いので、なかなか買い手がいない。
「こんなうまい魚買わねーのかい」
 安いのでうれしくなってたっぷり買い込む。

 そして面倒なので、市場でいきなり開いてしまう。
 こびりついた血液などを良く洗い。
 振り塩をしてしっかりビニール袋に密閉する。
 冷蔵庫で一日寝かせて、冷たい師走のベランダにて干す。
 個人的にやや乾き加減の方が好きなので、ほぼ一日干してしまう。

sumiyaki081010.jpg
●クリックすると拡大

 これを遅く帰ってきて、熱燗とともに手でむしりながらやる。
 小振りなので脂はどうだろうと心配していたら、指がべとべとするほどにのっている。
 これが甘味のように感じられるのだけど、渋みが同時にくる。
 渋いというと悪い意味合いにとられそうだけど、干物が美味であるための一条件である。
 しかも、旨味が強いのだろう、旨口の燗あがりした日本酒に非常に合う。

 そろそろ日付の替わる時間なのだけど、遅く読む新聞の見出しが暗い。
 文字を負っていくとますます暗い思いになる。
 そして麻生という総理大臣は、軽佻浮薄、無能、滑舌悪く、祖父の七光りを受けているだけなのに、身の程を知らぬヤツであることが明白にわかる。

 ただ唯一道路族笑う年末となりにけり ぼうずコンニャク

 けだし、吉田健一という人は偉い男であったことよ。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、クロシビカマスへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/kurotatikamsu/kurotatikamasu.html
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コメント(1)

そうか、干物もうまいんですか!やってみよう。

以前私の住んでいた伊東の八幡野では、このクロシビカマスは「やっぱた」と呼ばれ、好まれている魚の一つでした。お惣菜の定番魚ですが、家庭の料理法となると塩焼きが一般的でしょうか。

もっとも、人によってはあれこれ試し、煮つけや刺身、寿司などにもします。

寿司にするときは、三枚におろしてから、ちょうど中落ちの身をスプーンでこそげる要領で軍艦巻きにしていくのが小骨対策にもなり、濃厚な旨みと脂を堪能できるし、よかったです。

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このページは、管理人が2008年12月 4日 11:27に書いたブログ記事です。

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