カタクチイワシでつくる「いわしの塩いり」

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 石川県の郷土料理に「いわしの塩煎り」というのがある。
 金沢市から能登半島にかけてつくられるものだと思われるもので、料理するとも言われぬほどに単純なもの。

 カタクチイワシもしくはマイワシのウロコ、頭、ワタを取り去る。
 これをひたひたの塩水でゆでて、そのゆで汁を捨て、水分がなくなるほどに煎りつける。
 季節を問わぬ料理で、夏から秋にかけてはマイワシの小振りなものが手にはいるので、寒くなってくるとそのマイワシが大きくなりすぎるのでカタクチイワシにかえる。

 今回は出始めたカタクチイワシを「塩煎る」ことにする。
 頭とワタを取り去るのはいたって短時間で出来る。
 問題は水加減である。
 我が家では小さなテフロンフライパンを使う。
 これに魚がかぶるくらいの塩水を入れて沸騰させる。
 カタクチイワシを入れて、じっくり火を通す。
 ゆで汁を捨てて、煎るのだけど、これはほどほどでいい。
 皿にたっぷりの大根おろし。
 そこにカタクチイワシを盛って、酢をかけ回す。

 食卓では酢に漬かったのに醤油が染みた大根おろしをのせながら食べる。
 ボクが思うにこれは酢の物であって、ご飯のおかずではなく、箸休めのようなもの。
 そして格好の酒肴である。
 最後に注意点をあげると、とにかく大目につくること。
 こんな単純な料理ではあるが子供にも大好評。
 へたに少なくつくるとお父さんの食べる分がなくなる。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、カタクチイワシへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/katakuti.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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このページは、管理人が2008年12月 7日 11:17に書いたブログ記事です。

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