最近市場がよいでついつい買ってしまうのが「メスガニ」だ。
鳥取県、島根県での松葉蟹(「マツバガニ」)、福井県の越前蟹(「エチゼンガニ」)はともにズワイガニをさす言葉だが、ともにオスのことでもある。
対するにメスガニは「コッペ」とか「セイコガニ」とか「コウバコバニ」なんて呼び名があり、冬の日本海での隠れ味的なものだった。
値段も日本海側でとれたオスがキロ当たり5000円から12000円なのにたいして、メスはキロ当たり1000円ほどしかしない。
そのメスガニを見つけたのが八王子綜合卸売協同組合『マルコウ』。
クマゴロウがいなくて産地が聞けなかったが、どうやら三陸産ではないだろうか?
値段が1ぱい350円。
メスガニのゆで方は難しい。
身の方はすぐにゆであがり、肝心のミソ(卵)に火が通るのが遅いためだ。
ゆでること10分で皿に盛る。
子供達が最初に手を出すのが外子。
見た目はうまそうなのだが、ひとくちで見向きもしなくなる。
やっぱり足の身を食べ始めたときに、こっちは静かに内子で燗酒を飲む。
身の方を食べていると、酒を飲む気になれないのだ。
さて、内子は濃厚な旨味と甘味があって、酒で流してなおよし。
身の方だって味がいい。
メスガニは季節をとわす入荷してくるもので、時季はずれを買うべきかどうか悩む。
悩むのだが、我が家ではメスガニは晩秋から暮れまでの味と思っている。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ズワイガニメスへ
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/zuwaiganimes.html
八王子市場案内
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぶわたらが大活躍する「東京風湯豆腐」 後の記事 »
竹岡産オオメハタ発見