年末年始に何も買わないのが我が家流。
薬師神かまぼこさん、沼津の山丁菊地利雄さん、宮崎のミツイ水産さんなど、頂きもの多々であることもあるが、やはりハレの食い物はそんなにうまいもんじゃない、というのがわかりすぎるくらいにわかっているからだ。
それでも必ず作るものがあって、それが数の子。
お節料理の中でももっとも簡単だし、我が家に関する限り子供も大好きである。
塩漬けの数の子と、干し数の子があるが、塩漬けの方が一般的。
干し数の子は高いし、非常に手に入れるのが難しい。
我が家の場合、キロ当たり3000円前後のこわれた塩数の子を買ってくる。
毎年500グラム見当で買い求め、二回にわけてつくる。
作り方はいたって簡単。
水の中につけて塩抜きをする。
何回か水を替えて半日から一日。
水の温度などによって塩抜き時間は変わってくるようだ。
食べてみて、ほとんど塩分を感じなくなったら、薄皮をていねいにていねいにむきとる。
塩抜きが中途半端だと、苦みが強く残る。
水分を充分にとり、ザルなどに上げておく。
漬け汁を用意する。
昆布と鰹でとっただしに、味醂、酒、薄口醤油、塩を合わせて一煮立ち。
酒と味醂はあらかじめ煮きっておく(アルコールを飛ばす)といい。
漬け汁にいかに醸造香、アルコールを感じさせないかがコツだともいえそう。
ここに塩出しした数の子を漬け込む。
ひと晩から一日漬け込むと完成する。
数の子のうまさは、明らかに渋みと一体化したものだ。
渋みが甘味を生み出し、またうまさというか濃くを感じさせる。
卵粒のプツプツしてホコホコした感じもうまさのひとつだ。
数の子をつくると、食卓にあってついつい箸が伸びる。
だから500グラムではもの足りなかったな、なんて感じる。
おいしいものはもの足りないくらいがちょうどいい、そう思うのだけどね。
薬師神かまぼこ
http://www.yakushijin.jp/
ミツイ水産
http://mitsui-suisan.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ニシンへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/nisin.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
西伊豆安良里名物「潮かつお」 後の記事 »
ハゼの真子はうまいね